2012年5月30日水曜日

抗生物質:クラリス、フロモックス、クラビットの違い

クラリスとフロモックスの違い
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1020546580

クラリスはマクロライド系、フロモックスはセフェム系
マクロライド系が菌の増殖を抑える作用が主なのに対し、セフェム系は菌を殺す作用が主となります。
ですから殺菌作用としては、セフェム系のフロモックスのほうが強力です。

クラリスロマイシン(クラリス):細菌の蛋白質の合成を阻害することで、その増殖を抑えます(静菌作用)
http://www.interq.or.jp/ox/dwm/se/se61/se6149003.html
セフカペン(フロモックス):細菌の細胞壁の合成を抑えることで、殺菌的に作用します
http://www.interq.or.jp/ox/dwm/se/se61/se6132016.html
レボフロキサシン(クラビット):細菌の遺伝情報物質(DNA)の複製を妨げることで、殺菌的に作用します
http://www.okusuri110.com/dwm/sen/sen62/sen6241013.html

クラリスとクラビットの違い
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1319242928

【マクロライド系(クラリス)】 ・・ 抗生物質
作用 → 細菌の「外側」ではなく「内側」を攻撃する
【ニューキノロン系(クラビット)】 ・・ 合成抗菌剤
作用 → 細菌の細胞壁(外側)を攻撃・内側のDNAを攻撃する
※耐性化させないため、第1選択薬にしない。つまり、薬が効きにくくなるのを防ぐため最初に使用されないお薬です。
http://ameblo.jp/steel-body/entry-10468251766.html
使う順序としては、クラリス→クラビットが望ましい。
これは耐性化の問題で、第一選択薬としては「クラリス」。
「クラリス」が効かなかった場合は、
より、スペクトラム(作用範囲)が広い『クラビット』ということになる。

抗生物質に関して記載した医者のブログ
http://hattatsu.jugem.jp/?cid=14
いろいろ書いているが、重要な点を適当にまとめると
・病気にはウイルス起因のものと細菌起因のものがあって風邪はウイルス起因
・抗生物質や抗菌薬が効くのは細菌に対してであってウイルスではない
・つまり風邪そのものに抗生物質は効かない
・フロモックス:「時間依存性」で、効果的な血中濃度が長い時間続いたほうがよく効く→1日3回飲むのに適している
・クラビット:「濃度依存性」で、最高血中濃度が有効性に関係するということが分かり、少ない回数でもどばっと投与したほうがいい→1日1回で量を多く飲むのに適している→クラビットの錠剤は500mgと大きいのはそのため